艦 載 機 

モデラーには、そのジャンルによって夫々工作や塗装の仕方に特徴が出てくるものですネ。
カーモデラーが作る飛行機はロールアウト直後の姿を、AFVモデラーが作る飛行機は南方前線で退色してカバーが一部落ち掛かっていて、背後にヤシの木が…。 
さて、艦船モデラーらしい飛行機とは? (それにしても、昔の公式艦船図面の中の艦載機は適当なものが多かったですネ(^^;;)

1.95式水 偵 フルスクラッチ 1/72)
 
LS72、「93式中練」を改造して「95式水偵」を作りました。

 写真を眺めている時は全く気がつきませんでしたが、作ってみるとかなりコンパクトな飛行機だった事がわかりました。
(写真右)まず、胴体や主翼は濃いオレンジ部分をカットしました。EGカウリングは奥行きを増幅しています。 
主フロートは、なんとアオシマ「晴嵐」のを持ってきて鉛をギュギュウ詰めています。補助フロートは、最初は型取りしたのですが、結局バルサで作り瞬接で固めました。
そのほうが、よっぽど簡単で早いです。主翼の付け根は逆ガルになっていますので、薄い鉄板で補強してます。アルミ板が だったらベストでしょうが…、

垂直尾翼は幅を狭くしますが、高さが足りなくて増幅(洗濯クリップに挟んでいるやつ)また、支柱はキットのは大きくて使えずアルミパイプを平たくして使っています。
図面は航フ折込を使用しました。少なくとも25年ぐらい前のものです。
ドーリーはLSの2式水戦用のを”仮に”乗せていますが、アオシマの紫電用がピッタリ!
牽引車はハセガワの2式大艇を引っ張っているやつです。 
塗装は、雲形タイプに魅力を感じますが、艦艇と並べる事を考えてグリーンの変わり映えのないものにしました。
キャノピは半円タイプですので、ビニ板を暖め棒に巻きつけ適当にカットして取り付けています。


スクラッチ改造は気楽に作れるので正味4日間ぐらいで完成しました。私にとっては奇蹟的スピード完成です。
なにしろ完成に要する平均15〜20年掛けていますから。在庫900点以上あり、全点開封しランナーから主要部品は外してあります。
が、完成品となると、30点あるかないかです。艦艇では完全な完成品?はありません。しかし、新製品が出るとやはり 
”買ってしまいます!”    ('98.09.22)


2. 零式三座水偵(ハセガワ1/72)
 
これを買ったのは’72年ですから30年前です。ようやく”日の目を見た”というわけです。

 次の3点に手を加えたところ、胴体が太く見えます。
写真上左: キャノピー前面のところを嵩上げしました。
キャノピーの高さを1.5mm下げ、 カウリング径を0.5mm 拡大、 キャノピー前面のところを嵩上げしました。
写真上右:  上部空気取入口を小型化。ループアンテナ内側を削り細くした。ピトー管を真鍮製に置換えました。


  張線と、フロート側面のキャリア据付位置を示す白帯はまだ無記入状態です。 ('03.03.14) 

3. 1/350 艦載機
なにしろ小さなものなので写真も小さめになっています。手は掛かるけど可愛いですネ。

写真上: 前から、「震電Jet」「橘花」「紫電改」「流星」です。


写真上: 脚とプロペラはエッチングを使用、主翼は1mm厚プラ板で、キャノピーは塩ビを使用しています。 プロペラにはピッチが付いています。
このうち「橘花」は昨年の塗装で茶色が少し入っていますネ。「紫電改」には撃墜マーク「流星」には雷撃マークと”必中”という文字が見えます。
「震電Jet」では、アルミパイプをエアインテークは縦割りにしたもの、ジェットノズルは輪切りにしたものを取付けています。またキャノピ−は米粒を縦割りした大きさです。
ジェット化によりインテークを大形化し後部胴体を僅かに延長して、尾翼下端をカットしていますが翼面積は従来どうりです。また脚柱もショートカットしています。

  ('03.05.10) 


 タイヤは電線の外皮を銅線の替りに延ばしランナーを刺込んで輪切りにして付けています。ゴムの感じがします。
「橘花」「紫電改」などはそのままの径ですが「流星」の場合はランナー径の太いのを差込み径を大きく調整しています。

 ('03.05.12)
 

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