改造 したぞ! その1

75年(S50年)以前のキットを手にされた方には、共感していただける内容です。

現在のプラモキットは各メーカの研究のお陰で、形状に問題があるとか、羽目合いが悪いとかの問題は、専門誌上でも指摘されません。
誠に隔世の感があります。コンピュータの導入や資料の収集の発展に負うところもあるのでしょうが、大変いい時代になったものです。
一昔までは、形が違っているところや組み立て上の不具合が多く、そこを指摘するだけで製作記事となっていたのですが、
その必要が無くなると、 完成レベルが一段とアップしてエッチングを使用してみたりして、私にしてみたらすごい時代になったものだと思います。
益々私の製作のテンポが遅くなります。ともあれ、一昔の”形を実機らしく改善する” いわゆる”改造”と言ってましたが、
この古い時代の「改造の記録」を見ていただきたいと思います。

☆スロー製作の利点は、昔のキットのどうしようもなかった個所も新しいキットの流用で息を吹き返すことができる場合があることです。
飛燕オータキ48はキャノピが低かったので製作が止まっていたが、最近ハセガワが飛燕を出したので早速買ったところ、
キャノピが2つ入っていたのでオータキへ転用し生き返りました。 
それに、Bf109Eにも型違いで2つキャノピが付いてたので日模(モノ→マルサン)へ取りつけたりして喜んでいます。
 
★スロー製作で反対にガッカリした例 : 
マルサンのハンターを切ったり貼ったりでやっと完成というところに、ドンピシャ48が新発売!え〜、もちろん新キット買いました。
そう言えば、ハセガワのF4Eファントムも初代のはエンジンをカバーしている部分が短いという事で延長して完成した頃、フジミが出したんですよネ。
え〜えフジミも買いました。
他に日模(モノ→マルサン)のアベンジャ48のコクピット内自作してたら新作発売、ハセガワ72零観も初代零戦のカウリングの径を拡大してEG換装、
操縦席内とかを自作したり、またレベル72隼の胴体を思いきり狭めてキャノピはハセガワの鐘馗から持ってきて、(これらは、'70年、今から30年前に買っていた)
最近完成させたものですが、フジミ等が出してるンですよね最近。でも本当はもちろん 喜んでいます。 良いキットが出てくることを。

それでは、そのオータキ48の飛燕、マルサン48のハンター、ハセガワ72ファントム、レベル72隼Tを写真でご紹介します。

Hunter.Ki41.jpg (15496 バイト)

 上写真A : オータキの機体にハセガワのキャノピを載せた「飛燕」、ピッタリでしょう?なお、翼内灯は自作。
機内色は銀青色でしたが、スロー製作のため塗り替える事ができました。
ただし70年購入してからの進捗がこの状態であるのも問題ですけど。

 上写真B : マルサンの「ハンター」、マルサンが出してたのも意外でしょう(オーロラ社のコピーらしい?)EG内臓形式ですが、
胴体の前後結合部が膨れていて、削り込みの修正に苦労しました。
胴体下部のエアーブレーキの取付け位置の移動も切った貼ったで大変でした、ガンカバー、ラダー部も自作です。
また銃口もパイプ埋め込みです。ウエイトが必要なので脚室を自作し鉛を一杯詰め込んで3点姿勢を保っています。
ハンターは中学生の頃、ソリモで作ったのでやはり愛着のある機体です。新発売のハンターのマークを流用しようと考えています。


写真: ハセガワ72の初期の「ファントムU」です。
すぐ近くの宮崎空港より離陸のシーンです。30センチにも満たないモデルが大きく見えます。
手前の柵に懸かっている立入禁止の札を入れたくて… 私変ですか?
模型誌で、EGインテークが後退してるとの事で2ミリシムを入れ、アウトのところも短いので3ミリシムを入れて、EG部分を5ミリ延長しています。
爆弾もそのまま付けると地面につかえるので、ラックを短くしてさらに取付け位置を上げています。注意書きは手書きです。

Ki43-1.jpg (25079 バイト)
写真D 胴体が超肥満体だったレベル72「隼T」がスリムに生まれ変わった姿です。
4ミリ狭くしてます。後部胴体はまだ上下に太いような気もします。
右側に胴体の細さを誇るように後ろからの姿、胴体を細くした分、当然キャノピーがブカブカでまったく合いません。
そこでハセガワ72鐘馗のキャノピーの余ったのを流用して上面を平たく削り取付けまました。チョット小さいようですネ。
反対にオリジナルのプロペラのカウリングは少し大きめに見えます。アンテナ支柱はまだ付けていません。
レベルの繊細な表面仕上げが見えるでしょうか?隊マークはハセガワ隼のものです。

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