エッチング自作のすすめ(2)

9.完   成 (1回目)
下写真が完成写真です。今回は「2ピクセル線」に挑戦してみました。
写真(4 )の右上はSC700「秋月」クラスの電探です。4 X 5ミリ径です。
中央に手摺がありますが、3本のうち1番細いのが「1ピクセル線」でそれ以外が「2ピクセル線」です。
「2ピクセル線」が定規の線と同じ位の細さです。どうぞ近くにある定規で細さを確認してみて下さい。
(注) 現在は全て同じ太さに統一しています。
 
写真(5)
スケール的には「完全な成功」と言えます。しかしあまりに細過ぎて取付けには苦労しそうです。SC700に慣れている人にとってはSC300なんてどうって事ないでしょう。

Ec2.jpg (46823 バイト)

やってみれば「チョウ簡単」でした。

自作デカール製作、自作複製材料セット等と、私達モデラーの願望が少しづつ可能になってきて、今度は「自作エッチングパーツ」が可能になりました。  
あなたも是非トライしてみて下さい!
そして分からないところ等でもありましたら、ご連絡下さいませ、応援致します。

10.完 成 
(2回目)

H-Ht5.jpg (50855 バイト)

写真の左側は「大和」1/300のパーツです。カタパルト、クレーン、アンテナ支柱、電探、搭載機運搬台車と昇降口ハッチの開いた状態。
右上は「扶桑」「山城」の煙突廻りの櫓で、その下は「金剛」1/300の簡易クレーンや風向計と風力計のお椀、そして方向探知機に水密扉です。他に天窓等も作りました。

エッチング途中でも、出来あがったところはハサミでドンドン、洋白板を切り離して水に漬け、出来あがっていない部分毎にエッチングを続けていきます。これも”コツ”といえばコツと言えるでしょうか。(99.10.23)   

 

 






完成したパーツは…  「金剛3」  「扶桑型」 に完成見本があります。

H-Ht7.jpg (61551 バイト)
上写真は、 今回自作したものです。
内容は、1/400長門の煙突周りのトラス、1/500伊勢のカタパルト、1/500鳥海及び妙高のカタパルトとクレーン。
1/450と1/500赤城左舷アンテナを支えるトラス。1/300高角砲の防盾、1/300大和の測距儀周りのステップ。
1/500と1/300の飛行機のプロペラ等です。光の反射によって太く見える物もあります。   (01.3.18)

EC3.jpg (49914 バイト)

エッチングパーツの活用例です。
左: オータキ「1/400長門」の煙突周りにあるトラス構造物、中: 「赤城」左舷後方のアンテナブラケットの1/500と1/450用
右: 手摺り: 上から1/300,1/500,そして1/200用です。手摺りの細さは、右の定規目盛り線より細いです。
Ec4.jpg (52816 バイト)
写真上: 1/300「夕雲」の艦尾、爆雷装填台(幅12mm)とパラベーン支持台です。(01.05.12) 

折角のデテールを潰してしまわないための留意点。
エッチングパーツは金属製ですので、サビ止めを塗りますが、小さなパーツに塗る時にはこの皮膜でデテールを潰してしまいます。
特に3角トラス状のものを塗る時に特に注意が必要です。
また、接着時に表面張力でデテールを潰すこともあります。例えばループアンテナや逆探を支える支柱のあるものです。
もちろん、塗装で潰してしまうこともありますが…   (01.04.03)
 

※ エッチング自作用キット新発売
私がいつもエッチング自作に材料を買っています「サンハヤト」様から、今回「東急ハンズ」様の要請で「エッチング自作キット」が開発され、新発売されました。
待ちに待った朗報だと思います。


1.洋 白 板: 種類も大幅に増えました。
2.原稿制作用の特製OHP用紙: 今までの一般用は密度が粗く失敗も多かった。
3.露光装置: 太陽光は季節、時間で変動がありますので”感”頼るところが大きかった。
         また、洋白板の製造経過月数で刻々露光時間を変えてやる必要があったが、解説が付いています。
4.原稿と洋白板を挟むガラス製クランプ : 光の回り込みを阻止するのもシャープな物作りに必要なのです。
5.自動恒温器(サーモヒータ):  現像液やエッチング液は温度を一定にしておくのが成功の要因ですが、これが作業をやっていると一定に保つのが難しいです。
6.容器(各種パット)や廃液処理剤等々

このHPでは「エッチング自作キット」を使わないやり方で解説していますが、これらの不便さ ・不確実さが一挙に改善されました。
今までは、洋白板の変化を見ながら”だましだまし”やっていたところがありましたが、これからはこのキットを活用することによって”標準化”が図られ、均一の条件で均一の優れたパーツを作れるようになります。
是非、「東急ハンズ」店で現物をご覧くださいませ。そうすると「これなら私でも作れるわ」と感じて戴けるハズです。

なお、見つからない場合や分からない場合は、この章の最初に書いていますように、サンハヤト梶@様 (担当・前川様) にメールでお確かめくださいませ。

(02.08.)

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