本誌の作図・文を担当されました、岡本好司氏のご提供によります。
今回モデルアート社より、スーパーイラストレーション「最上」を出版させて頂きました。
読者の方や、自分自身が気になっていた事をまとめてみました。(筆者)
資 料 補 佐 室 目 次 | |
室 番 | 内 容 |
第 1 号 室 | (本ページ) レール甲板、調整所、舷側パイプ |
第 2 号 室 | 艦橋、機銃甲板手すり、94式方位盤、 |
第 3 号 室 | 後部艦橋、飛行甲板、95式水偵、 |
第 4 号 室 | 全体図 |
1.レール甲板の修正です。いずれも読者からの指摘を受けて分かったものです。
私は気付いていませんでした。お詫びと共に訂正します。
2.調整所について、
縦舵機調整所にある調整台ですが正確な形状は不明で今回示した写真がその現物と図面です。
(参考写真および図面は妙高型)普段は脚の部分を外して固定してあるのかなと思っていましたが(アップ図ではその様に描きました。)
写真のスタイルが使用していない時のスタイルと思って間違いないでしょう。
用途としては魚雷の縦舵をその時の作戦に応じて魚雷に内蔵された舵操作用のジャイロスコープを調整します。
初期の魚雷は鉄砲玉の様にまっすぐにしか発射出来なかったが、その後進化して波の影響があっても目標に補正して
進めるジャイロスコープが装備され目標艦の進行方向、速度に合わせて未来位置に向かって進むように魚雷のスピードに
合った角度が計算されます。
簡単に言えば北を基準として設定した角度に進む様にセットする。
これがどの様に操作するのかは不明です。と言うより私は知りません。
3.舷側にあるパイプについて。
公式図では「○○ボンプ海水吸入管」と書かれている。
(断面図F151で読み取れる)○○部は字がつぶれて読めないが、清掃と推測、消火用か甲板清掃用のものと思われ
「学研」の歴史群像No.38最上型重巡にある「最上」の折り込み公式図の断面F151から判断して右舷のみ取り付けてあるらしい。