戦艦 扶 桑   1/350 その1

戦艦 「扶 桑」 1/350
  
次の制作目標が決まらないままに戦艦「扶桑」の艦橋部をとりあえず図面から立体化してみました。
   「扶桑」は艦橋基部側面のところが、左右で形状が違いますネ。それに支柱の角度がプラスとマイナスの組み合わせもあり、結構面白そうです。


主な参考資料
 戦艦扶桑図面集    (光人社)
 1/200「扶桑」図面 (深雪会)
 太平洋戦史No30「扶桑型戦艦」(学研)


1.  艦橋基部



上写真: 基部を慎重に作っておかないと、中央部マスト3本と背面2本のマストのホールが噛み合わなくなります。
図面を信用して作りましたが… 。 S氏の図面であっても、自分で階層別平面図とマストの全体図とを見比べて計測しチェックしていく必要があります。
ほんの僅かなズレでもマストは通りません。そうなって「…図面が間違っている」と 非難してもどうしようもありません。
  ( 02.10.02 )

2. 艦 橋 (下部)


3本の柱が無理なく、各層が組立てられることを確認しました。
艦橋上部を作り進めるには、後部に伸びる2本の支柱は邪魔になるので一旦切り離します。
それは各層甲板の裏側には無数の3角形のサポートを付けなくてはならないためです。( 02.10.10 )
この下部見張所甲板のある階までを艦橋下部とします。

( 02.10.15 )

3. 艦 橋 (上部)
  防空指揮所
   
艦橋は、3脚構造ですが、その柱には各甲板を支える三角形のステーが付いています。それらを取り付けるのは上部から組み立てるほうが合理的です。
 


各甲板の形状については、私には分からないところが多いのですが、とにかく組んでみました。
前部見張り方向盤は一段下・後部にあるのがシールドを外した、ということで「開放型」に統一しました。ただの双眼鏡状態ですが…。 
 ( 02.10.21 )

これでフロアーは全部揃いました。  ( 02.10.28 )

ここで一旦写真で確認します。
デジカメの気軽さで簡単に画面上または印刷して、模型の工作精度を確認出来るのは非常に便利です。
特にこの「扶桑」の細長い艦橋は目視や定規を当てても誤差は分かり難いです。 私には、曲がっていると思えば曲がって見えてきますから…。
その感覚を払拭するだけでも価値があり安心感があります。

レンズの歪みが出ないようにかなり遠くから撮っています。
側面写真からは、「前後の傾き」と「高さ」を見ます。 正面からは、「左右」の傾きを見ます。 幸い固定した部分は「マァいいっか」の状態です。
ただ、上部部品は乗せているだけですので、センターポールを軸に右舷にずれていますネ。
また、右舷の測距儀を載せる部分が、側面写真では歪んで持ち上がって見え、正面写真では下がって見えて複雑ですネ。修正します。
スナップ写真では異常が全然見えませんのに… マア、分かってラッキーと思いましょう。
測距儀と言えば、タミヤ「大和」からコンバートしようと思ったら、直径が全然違います。期待していただけに落胆が大きい!

( 02.10.29 )


 
副砲指揮所甲板の両脇の測距儀が張り出していた構造物は、ややこしいステーなどがあるので、私なりに作った進め方を写真で記録しました。
写真左から : 1.測距儀を支える内側の三角形ステーをV字型に接着しました。 
2.その先端に測距儀ケースの下半分の円形シェルターを取り付けました。 
3.最後に外側の三角形ステーを取り付けました 。
一番右は戦闘艦橋下の機銃甲板(旧探照灯台)です。  ( 02.10.30 )


艦橋上部の仮組み

ついに仮組みにこぎ付けました。まだ載せているだけですが、今後大型フードや三角形ステーをチマチマ付けていきます。
後方に延びる支柱2本がスムーズに入ったのは大成功です。これを無理やり入れるようだと必ず歪がでますので…。
 ( 02.10.31 )


艦橋全体の仮組み

艦橋全体を一応組んでみました。乗せているだけですし、主柱だけで支柱も入れていませんので”緩み”があります。
やはり「扶桑」は下から見上げるのが相応しいです。 
今回の「扶桑」は”とりあえず作ろう”という気持ちでスタートしたので、何の気負いもなくスラスラと組み上げ、
私としては非常に珍しく1ヶ月程度で艦橋の”形”が見えてきました。
 ( 02.11.01 )


4ケ月ぶりの艦橋写真ですが、まだ上下2分割状態です。もうすぐ一体化します。今回は砲身をプラ・ランナーから自作出来たのが大きな進歩です。
ご紋章もパテで作って取り付けてありますが未塗装で判別不能ですネ。( 03.03.26 )

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