岡 本 好 司 さんの 作 品  2

     ( '03.03.22 )

写真上左 : 艦橋背面、
下は旗甲板で中央にあるのは信号旗格納所、上の張り出し部は図面によれば信号灯が後に設置される事になっていますが、最終時に近い写真のみ、それらしいものが見られるようです。中央に見えるのが92式の電話機で、あっても不思議ではない場所なので付けてみました。
写真上右 : 艦橋トップです。

測距儀は8メートルで一段下の丸いドームは主砲方位盤である。以前管制器のある甲板のUp時に測的盤の話をしましたがその時出てきた方位盤がこれです。主砲の引き金はここで引きます。指一本で一斉射撃となる訳ですが今の時代ボタンを押すだけでビルが一瞬にして崩れ落ちるのと比べればそう大したことはありません。本当はこの取り付けが高ければ高いほど良いわけで(それは地球が丸いためです)長門型、大和型はこれを一番トップに付けられておりこのクラスでは比叡のみがトップに置かれています。
測距儀及び方位盤のデーターは測的盤に送られると同時に射撃盤にも送られます。射撃盤は8メートル測距儀位置の真下で、喫水線近くに主砲発令所と言うのがあり、ぶ厚い鉄板に囲まれた中に射撃盤が置かれています。学研No.15 p30にその内部が写っています。これ等が一体となって主砲発砲となるので方位盤がやられるとお手上げで、後檣にある予備を使用し、それがだめになると砲塔内で操作となるがこの時点になると的に当てるのはまず不可能となります。
 

写真上左: 艦橋の全容です。
艦橋甲板はまだ手付かずで甲板の木目をやらねばなりません。
写真上中: 艦橋を右舷の甲板から見上げればこの様な見えたのでしょうね。 
旗甲板の張り出し部の背面にある扉と梯子は、この部分に高射装置へ行くためのブリッジが付きますがそのためのものです。

写真上右: 前方より見る。
方位盤の上にある張り出し部は図面によれば左舷側にしか無く鋭く尖っている。そのため側面から見ると左舷側のサポートが大きくなっている。測距儀へは直立の梯子にて底から入るようになっている。  ( '03.03.22 )





「榛名」の艦橋としては最終写真のUpとなります。
最上甲板の写真です。今回は甲板の木の表現をどの様にすればそれらしく見えるのか に知恵を絞りました。
最上甲板に上がる梯子も側面の小判穴、階段の踏み板にも穴を あけてそれらしく仕上げてみました。
巣のこ状の鉄板は粕取りの網の上に紙を貼り付 けその上から針で穴を開けたものです。( '03.05.13 )


後部艦橋

後部艦橋を左舷と船尾からみたものです。雑多な装置の組み合わせが大変面白いですネ。同時期には各艦似たような改装がなされたと言われています。また基本的な装備品も参考になります。
写真右には「扶桑」と同じく後部司令塔の円筒の構造物が飛び出していますネ。
( 02.11.26 )


中央構造物

煙突の写真です、第一煙突は第一改装後のままらしく探照灯台は変わっているものの何ら変化は見られません。第二煙突は第一改装時より一回り大きくなり内部の煙路分離板が小判型から板状に変更されています。
       ( 03.07.01 ) 


写真上左 : 煙突を後部より見る、煙突の内部は金剛の写真を参考に仕上げました。
写真上右 : 煙突中央部を左舷側よりみたもの110センチ探照灯と毘式40ミリ連装機銃が見える。細かい備品は未装備です。
     ( 03.09.18 ) 


写真上左 : 煙突部を後部から見たもの 内部の装飾品は未完成のため煙突は今は仮に置いてあるだけです。
写真上右 : 中央構造物の裏面で梁の様子を示す。ここは内火艇が置かれている部分でケーシング天井と呼ばれている部分丸い部分は三、四番高角砲の砲座である。ブルワークの内側には砲の角度を示す数字を貼り付ける予定でいます。
( 03.09.18 ) 

煙突はご承知の様にボイラーの燃焼時に出る煙を排出するための排気筒ですが、防御上一番弱い部分となります。煙の出る筒はボイラーに通じているため攻撃されるとボイラーが故障し航行不能におちいります。大和クラスは蜂の巣鋼板を張り爆弾がボイラー内に達しないように工夫されていました。 今回の煙突部の製作にあたり新技術とアイデアを駆使し、模型のための試作部品を作り本番としました。特に蒸気捨管のキセル状の作りは三度目の試作でやっとそれらしく完成したものを採用しました。又、樽も今回初めて作ったもので試作部品でコツを覚え樽を締め付ける竹は極細の針金を緩いカーブのねじれを作り個縛の縄は細かいピッチのねじれとしました。 撮影の際、重量感と金属感を出すため、天候、場所、フイルター等などを駆使、実物より大きく見せるための遠近感にも知恵を絞っています。


写真上左 : 右舷側を上部より見たもの、側面の壁が白く光って見えるのはセロテープで固定しているため
写真上右 : 左舷側を上部より見る、探照灯の支柱は0.75X0.75L型材を作り、延べ1200ミリの長さ使っています。


写真上左 : 右舷側 ケーシング天井部に設置された12メートル内火艇、後部探照灯支柱の中にあるのは海水タンクである。40ミリ機銃台のサポート部は写真よりこの様なスタイルと判断しました。前部探照灯支柱の中にあるのは野菜箱(推定)で図面では中央部にもあります。
これは写真では判りにくいですが1ミリ幅の紙を0.5づつ重ね合わせてヨロイ状に作ったものです。

写真上右 :  探照灯台を前部から見る、ブルワークの所々に突起物が見えますがこれは側板の継ぎ目で手元の実写アップ写真では鉄板をここで折り曲げて手の平を合わすようにして止めています。    各所にあるボックスは探照灯のメンテ用のボックスで炭素棒やカバーなどが収めてあります。
一段下に40ミリ連装砲が見える。


写真上 : 装填演習砲台を後部から見る。手摺が二重になっているのは公式図では通常の二倍の高さでネットを張ってあり、それを折りたたんだ状態としたからで、左端に支えの支柱を置きました。中央下に白い丸が見えますが作業灯を付けて保護網をつけています。(推定)  ( '03.10.23 ) 

 

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