岡 本 好 司 さん 作 品  1

”友人”と称するには真に僭越なことです。今回、ご好意により画像を提供して頂きました。 戦艦「扶桑」の画像は次のページにあります。

戦艦 「榛名」 1/150 制作記録


見事な搭載艇の作りこみです。可動している煙突や客席入り口のハッチ、固定用リングなど見てて飽きないですネ。(02.11.05)


「榛名」1/150のパーツ群。2枚の写真の境目を無くしています。左は前方から右は後方からの撮影です。
大型スケール模型 となるとパーツの一つ一つが独立して作品になりますネ。前から探照灯群、40mm機銃、高角砲です。高角砲の真鍮色に輝く装填台が印象的です。
これが1/200〜1/500作る時に、再現は出来なくても絶好の教材になります。  (02.11.05) 

艦 橋

写真左:
司令塔甲板(左舷)、右:その上の階層の副砲予備指揮所(右舷)、(この上には羅針艦橋がある)構造の詳細がはっきり理解できますネ。まるでアルミ板で出来ているのではないかと思われるシャープさです。大型模型の醍醐味ですネ。( 02.1126 )


写真左:羅針艦橋を中心として見る。測距儀に延びる伝声管が面白い 右:側面より、さりげなく置かれたデッキチェアが効いています。 


写真左:戦闘艦橋の内部が見える。柱に絡まるワイアリングが面白い 右:フロアー下面は、一転して複雑なリブ(補強材)が見えます。
(03.01.05) 


写真左: 主支柱に付けた戦闘艦橋の主電源ボックス、これらはすべて推定で付けています。
写真右: 艦橋下部左舷側面、少し分かりにくいかも知れませんがボックスに白い四角が見えるのがそうです 。(制作者の説明)
デッキチェアーの写っている写真の右下に見える貯水タンクですがこの白い角はネームプレートではなくチェックシートでシートを上から差し込む様に細い銅線で三方を囲んでみました。縦の白い棒は水量計、背面にメンテナンス用の蓋(写真では写っていませんが)足の部分は実感が出るようL型材(紙)にしています。実際はどの様な型かは分かりませんが、その部品に必要なものは一応揃えました。(03.01.13) 


主、副測的所
ここは測的盤のある所です。測的とは文字通り自艦と標的との関係を時間を決めて測定する装置で速度、方向、風向を計算します。トップの測距儀より、的との距離、そして方位盤からは進行方向がこの部屋にある測的盤(艦橋前面に設置)にそのデーターが伝達されます。ここでそれ等を計算しこれ等のデーターが射撃盤と言う機械に送られます。射撃盤は各装置から送られてくるデーターを基に、風力、砲弾の特性のデーターの修正を加え各砲塔に伝達するしくみになっています。
両舷にあるのは深照灯管制器(6基)で煙突周囲にある110センチ深照灯をコントロールします。これは一人で操作するもので、手で双眼鏡(90センチ以下は単眼鏡らしい)を目標に向けるだけでその通り深照灯が追従します。(パワーハンドル のような形式です。
パワーハンドルは油圧ですがあれはセルシンモーターで動いている)
シャッターの開閉も足ペタルで出来る様になっている。上下左右の旋回輪が付いていますがこれは微調整のものと思われる。
尚、双眼鏡の両側にツノの様なものが付いていますがこれは仰腑用のバランサー(錘)です。
管制器に関してはまだまだ分からない点が多いです。軽巡はこれが何故無いのでしょうね。  (解説は制作者です)


         
(03.02.01) 


上写真  (03.02.18) 
副砲指揮所及上部見張所(下の部屋)の説明です。
ここは副砲の照準器のある所です。「副砲方位盤照準装置」と言いまして、この位置 から照準を合わせて、ここで引き金を引きます。
照準器はライフルの場合銃口の上に ありダイレクトに標的に合わせるのに対し砲身位置と照準器の位置がづれているので その修正計算(これを集中角修正と言います)を行っています。
副砲は中距離を目標 とし主に潜水艦や駆逐艦を標的としていますが中甲板上舷側に設置されている為波の 高い航行時は海水がかかるので操作は困難であったらしい。
前面にある双眼鏡は見張 り用で、遠くの船を見る時最初はマストだけが見え、徐々に船体が見えてく る、まさに地球は丸いと感じる場所である。
その次にあるのが照準装置、その後に見 えるのが観測鏡で着弾位置を確認し照準位置の修正を伝達します。3.5メートルの測 距儀は見方の艦との距離を測るもので副砲の測距は艦橋の前にある4.5メートルの測距儀で計ります。


上写真左   そそり立つ檣楼、今回は設計どおりピタリ合いました。管制器甲板の仕上げ、トップ の8メートル測距儀が未搭載です。

上写真右 : 艦橋を下から見上げる。金剛クラスの中では榛名が一番高い艦橋を持っています。そ のため艦の重量が艦首側が重くなり高速航行時錨甲板が絶えず荒波にさらされる結果 となり後にそれを解消すべく副砲前2門が撤去されました。(03.02.18) 

 

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