駆逐艦 夕 雲 Tamiya300 |
私なりの 駆逐艦「夕雲」1/300の作り方【’99.5】
参考資料 : 軍艦メカ 「駆逐艦」 (光人社)
「 深雪会」図面
公式図面 (水野三郎氏 作図)
日本の駆逐艦(森恒英 著)
太平洋戦史
No19, 「陽炎型」 (学研)
SC200「不知火」
(ニチモ)
製作解説ではなく、今回”タミヤ模型”がモデラーにサービスプレゼントしてくれた駆逐艦「夕雲」を、幸い私は初販のキットを持っておりましたので
”どんな内容なのか” を見て頂けてたらナ〜という趣旨でご紹介致します。
あくまでも私の都合で「改造」しております事をお断りしておきます。
キットを買ったのが25〜26年前です。当時の購入者の常識は船は”浮かべて走らせる”というものでしたからある程度頑強さが考慮されていたはずです。
しかしこの「夕雲」キットは”水中モーター”を動力として船体のラインは崩さない努力をしています。
キットは「夕雲」の後期改装後の状態ですので、S18年中期以降竣工の「早霜」等はそのままいけると思います。
【はじめに】簡略な表現にしています、
船体は走らせる事を念頭に置いているので、艦首のところのみが強度を持たすため太めにしてあるので.、次のように細く絞った。
1.艦首脇の片側だけをノコでカットした 2.C で3mm狭くし、B で6mm狭くしてみた。A は左右を固定するためのものです。 3.飛び出ている艦首サイドを削ります。 4.前甲板の平面形は正確ですが、D 部分を削って接着します。 5.僅かな段差 E をパテで埋めて整形します。(以上艦首) 6.艦尾の側面形を F のよう延長します。 7.船体下部の船首部分も同様の改造が必要です。 (私はWL) |
G は、下から船首を見上げたところで、絞り込んでいます。 H は、私の遊び心でドアを開けてみたくて部屋を作ったところです。 白く見えるのは開けられたドアです。 I はその天井部分です。 J は艦橋部です。前甲板から少し後ろへ飛び出します。 K は艦橋前面の下側に丸窓を1個追加しました。角窓はランナーで L は絞り込んだ艦首を角度を変えて見た。 |
M.★94式方位盤室の上部は角型ですが下部は真円に加工、前部に突起物を追加した。 また、土台の直径が足りないので8ミリ径に増幅した。3m側距儀が3m無いので左右 2ミリ継いで合計10ミリになるようにした。 N.★艦橋後部を角型で垂直壁に作り直した。(Jより変更)それに旗甲板を2ミリカットした。 O.★給気路に網目を付けたプラ板をつけた。 Q.発射管カバーの底板が無いので付けた。カバーより発射管を2ミリ前にずらした。またQ1台座の後端を2ミリ程度して前進させた。 R.一旦煙突と切り離し、0.5ミリ底上げた。 S.格納箱が短いので2ミリ厚でフタをした、V型に取り付けるガイドより更に広げて取り付けた。(足を軌道をまたいで三本付けた) T.前甲板と中央甲板の段差の所に三角形のパネルがありますがこれをひらがなの”つ”の形にしています。 U.13型探信儀と十字型の艦尾信号燈を自作して付けた。 |
P’.★通風筒の形が違うみたいなので煙突を3つに切断して3ミリ上に上げ、厚みをもたせている。 煙突基部の前後を整形した。湾曲した蒸気捨管を付けた。 また、機銃台座の煙突に接する張りだしをカットし下面を削り前進した。 (台座の脚が発射管先端と回転の際干渉しあうので前進させた)煙路を下部のところで前に8ミリ突き出して下さい。 |
V.後部のスキットビームの魚雷格納箱の上から出ている支柱状のものを切り捨て、後部甲板室のマスト横に プラ板で受けを取り付けた。 W.魚雷格納箱も2ミリ嵩上げし、上面を格子状にモールドして付けた。後部甲板室の前壁が無いので1ミリプラ板で 貼り付けて魚雷の出し入れの蓋をモールドした。同じく左舷側に4ミリの隙間があったので曲線を生かして埋めた。 X.機械室明り窓です。 Y.魚雷頭部積込口がモールドされていますのでこれと重ならないよう三番砲塔はセンターピンを切って前方へ移動した。 Z.ボラードやフェアリーダを自作取り付けた。 |
マスト左に洗い場があります。 リノリュームはキット全面にモルドされていますが、一応陽炎型と同じパターンにした。 旗甲板の後部を2ミリカットしなとマストが立たない。メーンマストの上から二番目はV型みたいです。 また2番砲塔を取り付けるには、1番と3番砲塔間に糸を張って中央位置決めしますが、 かなり左舷寄りになり軌道と干渉します。軌道を1ミリ舷側へ移動するのが面倒ですので、 記号Vの軌道に当たる部分を削りました。 錨のレセスを船体に彫りますがドリルをポイント使用した。 |
これから、通風筒、各リール、舷外電路、、爆雷装填台、それに砲塔の補強フレーム等々 頭が痛い小物の自作が控えていますが、今日はここまで。 ☆写真上 「長門」に接近してくる「夕雲」を捉えたシーンです。未完成品を走らせました。 (99.10.01) |
2001年の年賀状には「夕雲」を起用致しました。